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シロアリは、実は、アリの仲間ではなく、分類としては、ゴキブリに近い害虫なのです!
「住宅の大敵」などと言われておりますが、もともとは土の中に住む虫で、森の中の落葉や枯れ木を分解するのです。
食物繊維を分解して物質の循環に一定の役割を果たしていますが、一般的には「住まいに被害を与える害虫」として
有名です。
シロアリの種類は世界に約2500種類も存在するといわれています。
日本には、「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」がもっとも多く生息しています。
●イエシロアリは、九州や南西諸島、太平洋側の温暖な地域に生息しており、木材などが乾燥していても、
水分をどこからか持ってきて住み着いてしまうことがあるようです。
●ヤマトシロアリは、北海道北部以外の日本全域に生息していており、巣を作ることなく、湿った木材などを住み家として、
餌を探し集団で移動しています。日本で一番多いのは、このヤマトシロアリによる被害です。
主食は木材で、中でも特にマツ類などを好みます。
ヒノキ・ケヤキは、最高級の材料として建築木材の中でも知られていますが、木の目が細かく丈夫なのでシロアリによる新色が少ないと言われ、被害に遭いにくいようです。
木材だけでなく、コンクリートや新建材にも穴をあけることがありますので、木造住宅に限らず、鉄筋コンクリート造の住宅でも侵入してきます。シロアリは、一年中活動していて休眠することがありません。
ただし、その活動は温度に影響を受けるようです。
たとえば、イエシロアリの好適温度は30℃〜35℃です。
また、ヤマトシロアリは6℃前後で活動を始め、12℃〜30℃が好適温度といわれています。
本来は、熱帯と亜熱帯、温帯に分布する昆虫なのです。
しかし、近年はシロアリの生息地域が北上する傾向にあり、それに伴い、被害の発生する地域も拡大しています。
理由としては、温暖化の影響、そして住宅の暖房設備が整ってきたことです。
シロアリが活動できる温度が広がっているのです。
実際には、1月の平均気温が−4℃になる北海道でも、その存在は確認されています。