Home >シロアリの好む環境

シロアリの好む環境

木が大好きなシロアリ

シロアリが主食としているのは木材です。 木材にはセルロース、ヘミセルロースという成分が含まれています。
セルロースは植物の細胞壁の主要な成分のことです。

通常、シロアリはセルロースを消化できない為、腸内に共生する原生動物の助けでセルロースを
分解するといわれています。

また、シロアリは住まいに対しては損害を与える存在ですが、自然の生態系においては枯れ木や落ち葉などを分解し、
土に還すという大切な役目を担っています。

暗くて湿気の多いところが好き

目が退化しているシロアリは、音やにおいにとても敏感です。
また、皮膚がとても薄く乾燥しやすいため、光・風・熱を非常に嫌がります。
ですので、床下などの湿気があり暗くて空気に触れないところはシロアリの絶好の「住み処」となります。
シロアリの中には、乾燥につよいシロアリや、自分で水分を運べるようなシロアリもいますので、
湿度だけが条件にはなりませんが、一般的に、湿気があり暗くて空気の触れないところを好みます。
地表に出てくることはあまりなく、ほとんど人目に触れないので、知らないうちに浸食被害にあっているということが
多々あります。

好きな木/嫌いな木

シロアリは松・梅・桜・ソテツなどを好みます。
中でも、枯れ木はシロアリの大好物ですので、庭木の伐採時には、根っこの先まで掘り下げて撤去した方がよいでしょう。

 一方、嫌いな木は、ヒバ、コウヤマキ、カヤ、ヒノキ、イノスキなどの心材(樹木の材の中心部あたりの赤身(あかみ)と呼ばれる、 濃い色の部分。辺材と比較して堅い。)で、これらの心材物質の中に、シロアリが嫌がる成分を含有していることが分かっています。

 しかし、基本的には鉄以外を食べてしまうのがシロアリです。
また、防腐防蟻処理しやすい木材と処理しにくい木材とがあります。
嫌いな木というのは、薬剤の浸透性が悪く処理しづらい木で、薬剤処理しやすい木というのはだいたいシロアリが好きで、
腐朽菌が取りつきやすい木です。

Page top